桜の森について

「キルシェンハイン - 桜の森」は2002年春、ドナウインゼル18キロメートル地点に、ウィーン森林局と芸術家グループ to the woodsによって創られました。 この公園は、ニーダーオーストリア州 シュレムスで採取された花崗岩100体と1996年オーストリア建国1000年を記念して日本から寄贈された1000本桜のうち最後の150本から成り、ドナウ川とその周辺の野原や木立と調和した憩いの空間となっています。 桜の森の完成と1000本桜が全て植え終わった記念として2002年4月30日に最初の「桜の森祭り」が行われ、その後毎年桜の季節に開催されています。 桜の森の成長にともない、自然との関わり、訪れる人々の交流もますます深まっていくことでしょう。 この成長型アート空間は、伝統的な日本庭園に新風を吹き込むものです。



  Entwurzelt und verwurzelt(抜きとられ、植えられて...)



     
       
       

  ◇植物学上のサクラ

◇植物学上のサクラ

サクラはバラ科サクラ亜属に属する落葉性の樹木です。このサクラ亜属にはサクラ以外にも「ウメ」「モモ」「アンズ」「スモモ」なども含む大きな属です。 また、サクラ属の多くは北半球の温帯に広く分布しており、野生種の種類は日本では9種類あり(以下に記載)となりの中国では約30種ほどの野生種が確認されいますが、その多くは四川省・雲南省に集中しています。その他にも、インドやタイ、ネパールにもサクラは自生しています。 但し、サクラの鑑賞文化が発達した日本では「園芸品種」と呼ばれるサクラが作出されてきました。現在では、野生種や変種、園芸品種を合せて世界中に約400種ほどのサクラがあると言われています。 サクラの種類同様に形態も様々で樹高は高いもので20mを超えるものから2~3mもあります。樹形も枝が上の方に伸びるものや枝垂れるものもあります。花弁についても基本枚数は5枚ですが、八重咲きや菊咲(花弁数が300枚以上)また、花の色も白色・淡紅色が主流ですが、濃紅色や黄緑等のサクラもあります。
日本花の会 小山 徹



◇花見

何百年も前から、日本の詩人達は、日本のシンボルとなった桜の花の美しさを詩歌に詠んできました。毎年、大勢の日本人が大挙して桜の花の下に集まり、浮き世のはかなさを思い起こします。だからこそ、多分、花見はあのように世俗的に行われるのでしょう。飲んだり食べたり、歌ったり踊ったり、まもなく過ぎ去ってしまうひとときを、共に楽しみます。そのとき、多くの人々は、詩人一茶がかつて詠んだ俳句を思い出しているのかもしれません。「斯う活て居るも不思議ぞ花の陰」
ローラント・ドメーニグ



ビオトップ

「ヴィーゼンタイヒ(草地の池)」は、1994年にウィーン市第45局治水工事部によって造られ、移動性両生類のための重要なビオトープの一つとなっています。このとても小さな池は、ドナウインゼル全体を貫き、森、畔、刈り取られていない草地帯、生け垣、不耕作地を通じて湿地ビオトープを結びつけているビオトープ連携システムの一部となっています。この池ではすでに、8種類の両生類が定期的に放卵し、幼生期を過ごすことが確認されました。ヨーロッパアマガエル、トノサマガエル、ニンニクガエル、スベイモリ、ダニューブクシイモリなどです。すべての両生類は、特に生息場所を失うことによって絶滅の危機に瀕しており、自然保護の対象となっています。
ウルリッケ・ゴールドシュミット



◇ドナウインゼル

ドナウインゼルは、1975年から1988年にかけて、洪水防護のプロジェクトとして建設されました。21キロメートルにわたり、レクリエーションと行楽のための新しい地域が造られたのです。 公共交通機関(地下鉄)のアクセスがすばらしく、レジャーのための魅力的な条件が整っていることから、ドナウインゼルはウィーンで最も好まれる行楽地になっています。ドナウインゼルでは、自動車の走行が禁止されていることから、よく整備された道が、年間を通じ、特にサイクリングやインライン・スケートを楽しむ人たちに利用されています。新ドナウ河に接する岸辺の地域全体は、夏には水浴場としてにぎわいます。ドナウインゼル中心部は、主要道沿いに飲食店が集まり、余暇を楽しむ人たちでにぎわうことから、都会風のレジャー地域に発展しました。これに対し、ドナウインゼルの北部と南部は、自然に近い形で作られています。この地域では、森、野原、木立やビオトープが景観の中心を占め、ドナウ河と新ドナウ河河畔での自然に近いレクリエーションを可能にしています。 市の森と自然公園
ウィーン市第49局-森林・農業局



◇シュレームスみかげ石(オーストリア、ニーダー州産)

シュレムスの花崗岩 この粒の細かい花崗岩は、ヴァルト/ミュールフィアテルのかつての高山地帯で、地核深くの液体マグマがかなり急速に冷却して形成されました。この山地は、当時、ヒマラヤを超える10,000メートル以上の高さがありました。 シュレムス(下オーストリア州)の花崗岩の由来は3億年から3億2000万年前の石炭紀にさかのぼります。その後、この古い山岳地帯は浸食されて大きく崩れ、今日では花崗岩が地表上にあり、石切場で採石されています。
ハラアルド・シュタイニンガー



◇品種名 関山(カンザン)>> 今回のプロジェクトに植えられた桜 <<

東京の荒川堤に植えられていた品種のひとつである。関山の事をカンザンもしくは、セキヤマと呼ばれることがある。特徴としては、枝が内側に弓なりに曲がる特性があるため、きれいな「盃状」の樹形となる。この様に内側にしなる品種は、殆どないために落葉後でも見分けやすい。 また、この品種は、おめでたい席に出される「桜湯」に浮かぶ桜は、関山を用いています。 -樹形:盃状 -樹高:高木 -花形:八重咲 -花色:濃紅 -花弁数:20~50 -開花時期:4月下旬(開花時期は東京を基準)
日本花の会



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